時局講演会

4 月 4 日に政治講座 志・大塾を開催致しました。

4 月 4 日に政治講座 志・大塾を開催致しました。

島田二郎後援会発足

 
12 月 23 日、来年 4 月に行われる島根県知事選に向けしまだ二郎の支援者 80 名が集まり、島田二郎後援会発足を確認し、党派を超えて島根及び山陰の発展に寄与するための「地域の政治団体」立ち上げも視野に入れた活動をしていくことの意識合わせを行いました。

11 月 4 日松江の川上 大塾頭主宰の志・大塾において

 
10 月 6 日に引き続きしまだ二郎氏が、地方行政の「依存から自立へ向けて」と題し講演を行いました。
資料も前回のものをバージョンアップし

《国・地方を取り巻く状況》
1. 人口の減少と少子化・高齢化
2. 生活圏域の拡大
3. 高度情報化の進展に伴う経済のグローバル化
4. 国・地方の財政状況

について自身の市長時代の経験を元に分かり易く解説し今後の展望を含めて講演し好評をはくしました。

当日の資料は下記リンクよりダウンロード出来ます。

10 月 6 日に政治講座 志・大塾編を開催致しました。

 
10 月 6 日に政治講座 志・大塾編を開催致しました。

「ヒゲの隊長でお馴染みの佐藤正久参議院議員」が安来に来た

 
2 月 22 日 (土) 松江で開催された島根県主催の「竹島の日」記念式典のあと「夢ランドしらさぎ」で『守るべきものがある ! 』をテーマに佐藤正久先生による講演会が行われました。

竹島問題、尖閣諸島をなぜ中国が狙っているのかを中国側から見た日本列島の地図を使ってわかり易く解説し、「領土は国家そのもの領土なくして国民の生命も財産もない。」という領土問題、国防に対する重要性など講演のあとしまだ二郎元安来市長、井上勝博奥出雲町長が加わり吉山満奥出雲町危機管理監の司会のもとパネルディスカッションを行いました。
竹島問題、国防問題を中心に討論をしていただき約 200 名の聴衆が釘付けになるほど盛り上がりの中「領土問題、安全保障の大切さが良く理解できた。」と大変好評のうちに終了しました。

また、佐藤先生の講演の前にしまだ二郎氏が竹島問題の歴史など解かり易く語りしまだ氏の見識の深さが評判でした。




佐藤正久参議院議員を迎える
1. 挨拶
みなさんこんにちは、開催に当たり一言挨拶いたします。本日はお忙しい中、佐藤先生を迎えての時局講演会に市内外から多数、お出かけいただきまして誠にありがとうごさいます。主催者を代表いたしまして心からお礼を申し上げます。本日、時局講演会を主催させていただいている「竹島を考える安来の会」は任意の団体でありまして、安来の地に居て地域のこと島根のことそして日本のことを政治、経済を中心としていつまでも青雲の志を忘れず熱く議論を重ねている集団であります。

機会を見つけては時局にあった講師先生を囲み日々の活動に生かそうとしております。いままでに金美麗先生やペマ・ギャルポ先生などお話を聞くことができました。


2. 講演会開催の経緯
今回の時局講演会は本日コーディネーターをして頂いております自衛隊 OB で、現在は奥出雲町の危機管理監でいらっしゃいます吉山 満先生、先生とお呼びしているのは私の剣道の先生を含めてお呼びしていますが、先生が以前佐藤議員の指導教官であったということで、いつか佐藤先生をお迎えしてお話が聞けたらと思っていました。

そうしたところ竹島の日の記念式典に合わせて講演の機会を得ることができました。この貴重な機会を是非とも多くの方々に聞いていただきたくご参集願った次第です。


3. 「守るべきものがある ! 」をテーマとして
さて今回の講演は「守るべきものがある ! 」をテーマとして佐藤先生のお話を聞けるわけですが、本日のパンフレツトに記載してあるとおり、佐藤先生は平成 8 年、国連 PKO ゴラン高原派遣輸送隊の初代隊長として、また平成 16 年、イラク復興業務支援隊の初代隊長として任務に就かれ、平成 19 年、参議院議員になられ、現在 2 期目であります。
このように戦後の日本人としては貴重な経験をされ政治家として活動をされています。

ご承知のように今現在も世界の各地で紛争、テロが絶え間なく起こっています。平和な日本で生活していると今、世界で何が起こっているのか、日本は国際社会でどのようなスタンスに立てばよいのか ? 実感を持って感じることができません。
本日の講演が竹島問題を通して激動する国際情勢のほんの少しでも実感できれば幸いであります。


4. 竹島の問題をどう捉える
さて本日は 2005 年 (平成 17 年) I こ島根県が「竹島の日」を条例制定して 9 年目を迎えましたが、最近の韓国政府の日本に対する対応は少し異常さを感じます。
竹島問題はもちろんですが、従軍慰安婦の問題、解決済みの戦後補償の問題など、我々には理解しがたいものがあります。昨年、日韓親善協会として訪韓いたしましたが、さすがに以前と比べ日本人観光客は激減していました。
北朝鮮の問題を抱える韓国としては日米韓という枠組みが重要であるはずですし、また経済は日本と切り離すことかできないはずなのに、いったい韓国は何を考えているのか困惑する有様です。

このことを理解するうえでヒントとなる点があります。日本は有史以来海洋国家として独立した日本文明を育んできました。これは私が誇張的に言っているわけではありません。
ハーバード大学の国際政治学者サミュエル・ハッチントン教授が 1990 年代に「文明の衝突」の中で世界の文明を七つ (高度に発達した文明) に分けました。すなわち中華文明、ヒンズー文明、イスラム文明、西欧文明、ラテンアメリカ文明、東方正教会文明 (ロシアなど)、そして日本文明であります。
ここで重要な点が韓半島は中華文明に入るが日本文明はこれに属さない独自の文明であるということです。このことは現在の中国や朝鮮半島の人々と日本人が持つ価値観が全く異なることを示唆します。そしてこのことは竹島問題や尖閣諸島問題を考えていくうえで非常に重要であります。

このように日本は海洋国家として独自の文明を育み国家は現在も継続していますが、日本を取り巻く状況は経済や情報のグローバル化に伴い大きく変化しておりその影響を受けています。
冷戦構造が終わり、新たに新興国が誕生し、特に中国の台頭はアメリカ一極から二極あるいは多極化ヘ向かっているといわれています。
そのような中で日本は 20 年近く続いているデフレから脱却出来ず、少子化高齢化の進展と先行き不安とともに自信を失っているということではないでしょうか。少なくとも近隣諸国はそのように見ています。

歴史上、内なる不安と脆さを露呈すると他国に付け入るスキを与えます。まさにこのような時に竹島に韓国の前大統領が不法上陸し、ロシアの前大統領メドベージェフが北方領土に上陸、中国が尖閣諸島を虎視耽々と狙い始めてきています。
申し上げるまでもなく、竹島は歴史的にも国際法上も日本の固有の領土であることは疑いがありません。
このことは裏付けとなる歴史的事実と膨大な資料が存在することで韓国が議論を挟む余地はありません。その証拠に日本は平和的に解決するため国際司法裁判所に提訴していますが、韓国は応じようとはしません。

ご承知のように竹島問題はサンフランシスコ平和条約が発効される 3 か月前 1952 年 1 月、李承晩大統領が突如「海洋主権宣言」を行い日本の公海上に「李承晩ライン」を引いて竹島をラインの内側に入れました。
以来韓国の実効支配が、いや侵略が続いていますが、歴代の韓国政府はこの竹島問題を日本からの戦後補償や漁業補償の外交カードとして使ってきました。

しかし、日本政府は事なかれ主義を背景に必要以上に譲歩してきました。島根県が 2005 年に 2 月 22 日を「竹島の日」条例を制定しましたが、このことは韓国政府にとって大きな衝撃でした。しかし、その時にも当時の小泉内閣はいち島根県の問題であるとし、当時の与党の国会議員は誰一人として条例制定の記念式典に出席されませんでした。
丁度その当時、私は安来市長として条例制定がされた翌週に韓国大邱市で安来節の公演を依頼され、訪韓する予定でした。ところが依頼された韓国の団体から、中止をしたいとの連絡があり、また姉妹提携していた密陽市長からも姉妹交流をしばらく中止したいとの連絡がありました。

私は真意を測るため、私人として民間人 3 人と訪韓しました。当時の密陽市長とは地元では会えないということで釜山においてお会いし今後の交流について話し合い、しばらくは休止したいが今後も交流したいとの考えを聞き諒としました。
大邱においてはこの公演が慶尚北道と国との補助金をもらっているので、安来節を招聘すると公演自体が中止となるということを伝えられました。今後またチャンスがあれば是非招聘したいとのことでした。

いずれにしても、日本を出るときには半分冗談で韓国に行けば暴漢に襲われるとか、反日デモが激しいだろうというようなことを言われましたが、現実はいたって静かで逆にこの時期によく来てくれたと歓迎された次第です。
韓国の一般市民は特に竹島問題を特に大きな問題として捉えてはいないと言ってもよいでしょう。
しかしながら竹島問題は以前もこれからも領土問題としてではなく外交上の駆け引きとして使われることは確かです。その点において日本は侵略されて以来外交上失策を続けていると言わざるをえないと思います。

歴史的にも法的にも間違いなく竹島は日本の領土でありますが、正しいことを言っても国益を争う国際外交において正しいことが勝、つまり認められるとは限りません、むしろ少ないと認識すべきであります。

嘘も 100 回つけば真実になることは現実にあります。

韓国が何のために竹島を侵略しているのか、中国が何のために尖閣諸島を狙っているのか、単に領土拡張のためだけではなく、そこには資源やエネルギーの確保、さまざまな思惑が絡む経済戦争であることを我々は認識すべきであります。そう考えれば東シナ海、南シナ海のシーレーンや沖縄、尖閣、竹島の重要性が見えて来ます。そして日米安保や原発、TPP など様々な問題にリンクしていることが理解できてきます。
本日の佐藤先生の講演やパネルディスカッションで世界の現実が見えてくれば幸いであります。
しまだ二郎